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[ニュース]2011.7.3

OPBFライト級最強は!

 2日、後楽園ホールで開催されたダイナミックグローブ。メインイベントには、東洋太平洋ライト級タイトルマッチがラインナップされた。
 昨年12月、王者・三垣龍次(M・T)は2度目の防衛戦で勝利を掴むも、古傷である右拳を負傷し手術となり、長期戦線離脱を余儀なくされる。そしてV2戦から約7ヶ月、右拳も癒え、遂に3度目の防衛戦を迎えた。
 挑戦者・川瀬昭二(松田)は東洋太平洋同級3位にランク。現在9連勝(6KO)をマークし、勢いに乗っての東洋王座挑戦。序盤から川瀬が積極的にワンツー・右クロスで仕掛け、王者・三垣もこれに応戦。両者一歩も引かない激しい打撃戦を展開した。
三垣、V3防衛!
 オープンスコアで行われたこの試合、4回終了時は三者三様ドロー。8回終了時は判定2-1で僅かに王者・三垣がリードを奪う接戦に。しかし10回、均衡が崩れる。三垣の右ストレートに川瀬の膝が落ち、ここで追撃のワンツーを打ち込むと、三垣がこの試合始めてのダウンを奪う。川瀬は立ち上がるもダメージは深く、無念の10カウントが数えられ、三垣のV3防衛が成功した。
試合後の両者
 敗れた挑戦者・川瀬は、切れた右目上の治療もままならぬ状態ながら、記者の問いに答えた。「9回に目は見えなかった。ドクターチェックの時は辛うじて見えていたが。チャンスもあっと思うが、これが実力。倒されたパンチは"ポンポーン"ともらってしまって覚えていない」と振り返った。そして「どっちの気持ちが折れるかの勝負だと思っていた。だけど先に僕の気持ちが折れてしまった」と、王者が気持ちで上回ったとコメントした。
川瀬の会見
 一方、3度目の防衛に成功した王者・三垣はドクターチェック後、控室に戻るなり「全然ダメ!身体が動かなかった。不用意に下がり右をもらってしまった。やりずらかった。ブランクもあり気持ちがついてこなかった」と反省。続けて「倒してやろうって気持ちはあった。10回にジャブとワンツーが当たり、思い切って行った。もっと早くやればよかった」とKOシーンを振り返った。
試合を振り返る三垣
 日本同級王者・荒川が対戦を希望していることに三垣は「今回の防衛戦に勝ってからだったが。荒川選手は芯が崩れないし、踏み込む位置が上手い選手だと思う」と、荒川を分析。対戦については「これはやりたいです。僕は強い選手とやればモチベーションも上がる。対戦が決まれば絶対に勝ちたい。負ける気はしないです!」と、荒川戦に意欲を窺わせた。
拡大写真
 三垣の東洋防衛により、遂に"ライト級アジア最強決定戦"は現実味を帯びてきた。三垣と荒川がリングで雌雄を決する日は果たして…。

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