木村翔の復帰戦が決定

　前WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(31=青木)の復帰戦が決まった。5日に中国・上海で会見が開かれ、木村は2月15日(土)、フィリピン・マニラアリーナで元WBO世界ミニマム級王者メルリト・サビーリョ(35=比)と対戦すると発表した。なお、木村が所属する青木ジムは明日6日をもって閉鎖し、新たにDANGAN AOKIジム(瀬端幸男会長)としてスタートするが、木村が同ジムに所属するかは不明。

　木村は18年9月、田中恒成(畑中)に判定で敗れ、2度防衛した世界王座から陥落。昨年3月に中国・上海で再起に成功したが、5月に中国・江西省で挑んだWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで正規王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に判定負けを喫し、世界王座への返り咲きに失敗した。以降、公の場に姿を現すことはなかったが、今回、アジアで格闘技イベントを展開する「MAS FIGHT(マスファイト)」のサポートを得て、現役復帰を表明する運びとなった。 「MAS FIGHT」は"KO Winning System"という9分1ラウンド、5オンスのグローブを使用した判定決着なしの独自ルールでイベントを行っている。

　一方、サウスポーのサビーリョは14年3月に世界王座から陥落後、16年に日本で2度続けてOPBF東洋太平洋ミニマム級王座に挑んだが、いずれも戴冠ならず。直近の3試合でも連敗を喫しており、サビーリョにとっても今回が10ヵ月ぶりの再起戦となる。戦績は35戦27勝(13KO)7敗(3KO)1分。