結果★ケスラーvsブーアドラ

○ミッケル・ケスラー(デンマーク)
　TKO6回2分25秒
●メーディ・ブーアドラ(仏)

　ケスラーは昨年4月のカール・フロッチ(英)戦でWBC王座に返り咲いたものの、秋に眼疾が判明したためベルトを返上。「スーパー・シックス」トーナメントも離脱していた。この日が14ヵ月ぶりの復帰戦だったが、相手が世界ランクに名を連ねる強豪とあって苦戦も予想された。しかし、一方的な内容で戦線復帰を飾った。
　ケスラーが本領を発揮したのは3回のこと。185センチの長身から繰り出す右でタフなフランス人からダウンを奪ったのだ。その後、ブーアドラの抵抗もあってフィニッシュに持ち込めなかったが、6回に2度のダウンを追加。ブーアドラが鼻から大量の出血をしていたこともあり、ここでレフェリーが試合をストップした。5回までの採点も三者が50対42をつけていたほどだった。
　46戦44勝(33KO)2敗にレコードを伸ばしたケスラーは、年内にもIBF王者ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)への挑戦を希望している。そのビュテは7月にルーマニアのブカレストで指名挑戦者ジャン・ポール・メンディ(仏)とのV8戦が決まっており、その結果を待つことになる。敗れたブーアドラは27戦23勝(11KO)4敗。