大橋ジムホープが揃い踏み

　世界バンタム級王者の井上尚弥・拓真兄弟を擁する大橋ジム、次世代の主力と期待される4選手が明日17日、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.69」で競演する。5戦全勝4KOの桑原拓(24)が世界ランカーのジョナサン・レフジオ(26=比)と対戦する51.0kg契約8回戦をメインに、セミの59.5kg契約8回戦では清田亨(24)が日本スーパーフェザー級9位の三瓶数馬(協栄)に挑戦する。

　5月に日本ライト級10位の粕谷雄一郎(角海老宝石)に惜敗した清田は、200gアンダーの59.3kgでパス。2戦続けてのランカーアタックに「絶対に勝たないといけない」とプレッシャーを感じていたが、「今までで一番の仕上がり。サウスポーとのスパーリングを重ねてきたので良いイメージがある」と自信を示し、「最後は気持ちの戦い。粕谷戦と同じ轍は踏まない」と気合いを入れた。
　一方、昨年7月の日本ユース王座戦の敗戦から再起後は2連勝と調子を上げるサウスポーの三瓶は59.4kgを計測。「試合でやることは決めているので本番でいかに力を出せるか、そこをテーマに集中したい」。「来年、タイトル争いに絡むためにも弾みをつけたい」と抱負を語った。

　第5試合の58.0kg契約8回戦では、日本フェザー級9位の溜田剛士(26)がWBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級14位ジョー・テホネス(22=比)を迎え3連続KO勝ちを狙う。300gアンダーで計量を終えたテホネスに対し、溜田はリミットちょうどでクリアすると、「前戦で倒すコツのようなものが掴めたので、明日もKOを見せたい。この勢いを持続させ、来年こそはタイトルを獲る」と意気込んだ。

　また、第4試合の62.0kg契約8回戦ではアマ76戦64勝(30KO・RSC)12敗、国体王者の保田克也(27)が初来日のジャック・ドルー(インドネシア)を迎え無傷の5勝目を狙う。100g下回る61.9kgでパスしたサウスポーの保田は、60.4kgで計量を終えたドルーに対し、「手が長く何気にKO率も高いの不用意にもらわないようにしたい」と気を引き締め、その上で「プロに入ってまだ長いラウンドを経験していないので、なるべく長くやりたい。もちろん最後は倒して勝つ」と余裕を見せた。