残暑の八千代市で熱戦!

　関東に大型台風が近づくなか、最高気温32度とまだまだ残暑が厳しい8日の千葉・八千代市市民会館で、「千葉を元気に! 八千代から世界へ!」をキャッチフレーズにした「戦気杯Vol.5」が開催。全9試合中、8試合組まれた4回戦は6試合がKO決着となった。

　第6試合の57.8kg契約4回戦では、2勝3敗と負け越している前川祐亮(パンチアウト)が、デビュー戦の平山好誠(五代)を立ち合いの右ストレート一発で仕留め初回15秒TKO勝ち。昨年オープンしたパンチアウトジムの初勝利となった。
　前川は、「練習通りにジャブに右を合わせたら上手く入った。言われたことしかやっていないので出来すぎです」と謙遜しながらも価値ある一勝を喜び、「とりあえず一歩一歩、勝ち進んでいきたい」と抱負を語った。

　セミで行われたフェザー級4回戦では、3戦全勝のクレイジー光(三谷大和)が初回から凄まじいラッシュをかけ、2回までに2度のダウンを奪いTKO勝ち。試合後、無傷の4勝目を挙げたクレイジーは、「前回、前々回と判定決着だったので今回はKOを狙った。100人の応援団が力になった」と感謝し、来年はフェザー級かスーパーバンタム級で新人王を獲ると誓った。

　メインのスーパーフェザー級8回戦では、連勝中のイケメンアツシ(三谷大和)が今井勝典(ワタナベ)と対戦。試合後にイケメンが「一発で倒そうとして裏目に出た。それで最後まで力んでしまった」と話したとおり、互いにクリンチが多く、両者とも5回と6回に減点が科せられるなど、噛み合いに欠けた内容のまま終了した。

　それでも左右フックの有効打で上回り、判定勝ちしたイケメンは、「今までで一番調子が悪くダメな試合だったが、その中で勝てたことは良かった」とメインの責任をはたし安堵の表情を見せた。三谷大和会長も「好不調の波が今後の課題。今日は距離がまったく合わなかった」とダメ出ししたが、イケメンへの期待は高く「次は敵地でもいいから日本ランカーに挑戦させたい」と話した。