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[試合後談話]2019.7.23

南出仁と荒木哲が壮絶な大激戦

 「DANGAN225 GODS LEFTバンタム級トーナメント予選」が23日に後楽園ホールで開催され、メインイベントでは日本バンタム級8位の荒木哲(24=斉藤スポーツ)と3戦全勝(3KO)の南出仁(24=セレス)が対戦。リングサイドでアンバサダーを務める元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介氏が見守る中、期待通りの好ファイトを見せた。
南出が判定勝ち
 序盤は南出がプレスをかけて右フック、左ボディを好打。対する荒木も接近戦でのショートパンチで応戦すると、3回に右ストレートで相手の左目上を切り裂き、ワンツー、左ボディをヒットさせた。続く回も荒木の有効打が勝ったが、5回は南出も左フックで荒木の顔を弾き流れを引き戻し、6回も左ボディで腰を沈めさせた。荒木も引かず果敢に打ち合い会場を盛り上げたが、ジャッジは3者とも南出を支持。接戦を制した南出が準決勝にコマを進めた。
次こそは倒す!
 激戦を制した南出は、「試合をしていて気持ち良かった。相手は距離を潰すのが上手かったが、それでもしっかり打たないとダメ。カットはバッティングだと思うし、最終ラウンドはスリップとされたが、ボディが入っていたと思う。左を当ててから次につなげられなかった。勝ったが、倒したかったので反省だらけの試合です」と猛省した。
 同門の先輩、元IBF世界スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(29)から、「今日は25%の力だった」と辛口採点をもらった南出は、「次こそは絶対に倒したい」と必勝を誓った。準決勝で対戦する中嶋一輝(大橋)とはアマチュア時代1勝2敗と黒星が先行。プロのリングで借りを返す。
フェイントのかけ方が上手かった
 一方、悔しい敗戦となった荒木は、「倒すか倒されるかの勝負だったので前半から攻めた。相手の左に反応ができなかった。最後の打ち合いは良い意味で吹っ切れて気持ち良かった。最初からもっとラフに打ち合えば良かった」と試合を振り返ると、「後楽園ホールのメインイベントで盛り上がる試合を見せられて良かった。(バンタム級トーナメントに)出場したことは後悔していない」と気丈に振る舞った。
予想以上に良かったと山中氏
 試合を見終えた山中氏は、「めっちゃ面白くて期待以上でした。自分の名前が冠になった大会で、KOが続き最後は見応えのある試合ですごくうれしかった。準決勝も楽しみです」と総評した。
採点表

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