和歌山の倒し屋vs岡山のディフェンスマスター!

　日本バンタム級8位の荒木哲(24=斉藤スポーツ)と3戦全勝(3KO)の南出仁(24=セレス)が22日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。試合は明日の23日に後楽園ホールで開催される「DANGAN225 GOD'S LEFTバンタム級トーナメント予選」で拳を交える。

　岡山から乗り込んだ荒木は、リミットちょうどの53.5kgでパス。後楽園ホールのリングは2度目で、「前回勝利しているゲンの良い場所。聖地のメインイベントでさせてもらえるので、地方ジムの力を見せて盛り上げたい」と意気込んだ。

　コンディションの良さを強調した荒木は、「前戦の反省を踏まえてしっかりと仕上げてきた。自分はディフェンシブなスタイルだが、今回は6ラウンドしかないので前半から攻めていきたい」と必勝を誓った。

　一方の和歌山県出身の南出は100gアンダーの53.4kgで秤を降りた。組み合わせ抽選会の際、ランキング最上位の荒木に対戦を呼びかけ、荒木もこれに応える形で実現した。南出は、「相手はランキング8位の選手でいつも以上にやる気がみなぎっている。明日は会長が立てたプランを遂行するだけ」と試合が待ちきれない様子だった。

　アマチュア時代、「和歌山のエドウィン・バレロ(全勝全KOの元世界王者)」と呼ばれていたという南出は、「バレロのように誰が見ても面白い、と言ってもらえるような試合を目指している。トーナメントもそうだし、これからもすべて倒して勝っていく」とノックアウトを宣言した。