京口紘人「4Rまでに倒す!」

　2階級制覇王者で現WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25=ワタナベ)と挑戦者で同級10位タナワット・ナコーン(26=タイ)の世界戦前日計量が18日、東京ドームホテルで行われ、チャンピオンがリミットの48.9kgを100g下回る48.8kg、挑戦者が200gアンダーの48.7kgで一発クリアした。
　試合は19日(水)に幕張メッセイベントホールで開催され、動画配信サービス「Paravi」で完全ライブ配信、テレビは6月24日(月)深夜2時7分よりTBSで放送される。

　計量後のフェイスオフでタナワットに厳しい目を向けた京口は、囲み取材では機嫌よく「やっと終わった。気負ないなくリラックスできている。早くリングに上がりたい」とコメント。この後はパスタ、夜はサムゲタンを食べてリカバリーすると話した。続けて初防衛戦の意気込みを聞かれ、「こんな相手につまずくようじゃダメ。4ラウンドまでに捕まえて絶対に倒す。断言する。ファンが面白い試合をすること、そこに尽きる」と堂々KO防衛を宣言した。

　続けて記者の前に現れたムエタイ出身のタナワットは、ムエタイではWBCを含め8本のベルトを持っていると誇示し、「良いコンディションで問題はない。日本に来たのでこの後は日本のお米を食べたい」と笑顔を見せた。京口が倒すと発言したことについて聞かれると、ボクシングでダウン経験がない11戦全勝(5KO)の挑戦者は、「それはない。KOは絶対にない」と否定。「逆に足元をすくわれないよう気をつけた方がいい」と不敵に返し、「試合が終わったら東京でショッピングがしたい。靴がほしい」と余裕さえ見せた。
　京口が軽量級離れした破壊力で宣言通りに序盤KOで初防衛を果たすのか、それともムエタイ200戦のキャリアを誇るタイの伏兵が下馬評を覆すのか――。注目の試合は明日20時頃に開始予定だ。

■計量結果
WBA世界Lフライ級タイトルマッチ
スーパー王者 京口紘人(ワタナベ)
体重:48.8kg
体温:36.6℃
脈拍:89/min
血圧:132/83mm/Hg

挑戦者タナワット・ナコーン(タイ)
体重:48.7kg
体温:36.6℃
脈拍:79/min
血圧:134/86mm/Hg

■試合役員
レフェリー/ラファエル・ラモス(米)
ジャッジ/グロリア・マルチネス(米)、カルロス・スクレ(米)、カルロス・コスタ(フィリピン)
立会人/ウォン・キム(韓国)