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[公開練習]2019.6.12

京口紘人「自分にしかできないボクシングを魅せる」

 WBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(25=ワタナベ)が12日、一週間後に迫った同級10位のタナワット・ナコーン(26=タイ)との初防衛戦を前に所属ジムで報道陣に練習を公開した。ミニマム級で苦しんだ減量からだいぶ解放された京口は肌つやもよく、「仕上がりの手応えは100%」と好調をアピールした。
 19日(水)に千葉・幕張メッセイベントホールで行われる試合は、動画配信サービス「Paravi」で完全ライブ配信、テレビは6月24日(月)深夜2時7分よりTBSで放送される。
渡辺均会長も太鼓判
 タナワットはムエタイで200戦170勝以上の戦績を誇り、プロ転向後も11戦全勝(5KO)をマークするタイの新鋭だが、京口は「長身のサウスポーで距離は遠いが、自分が劣っているものは一つもない。格下相手と言われるだけに圧倒的に勝つことがテーマ」と断言。ただ慢心はなく、地元・大阪で京口を応援する企業家の言葉を借り、「負けることは腹切りと同じという覚悟を持ち試合に臨む」と気を引き締めた。
中山とのスパーでは右が光った
 練習では、シャドーで汗を流したあとに、同門で元OPBFフライ級王者のサウスポー中山佳祐(30)と2ラウンドのスパーリングを披露。59キロ近くあるという中山にも当たり負けせず、中間距離から右ストレート、詰めてはしゃがみ込んだ状態からアッパーを突き上げるなど圧倒。京口の最大の武器である階級を超えた爆発力に加え、攻撃のバリエーションが明らかに増えていた。
全部がヤバいと中山
 これには先輩の中山も「ミニマム級の頃と比べレベルが違う。スピードはそのままにタイミングの外し方も独特で上手くなった。どんどん強くなっていますよ」と舌を巻き、中盤までに仕留めるはずと予想した。
ミットを受けるのもしんどいと井上トレーナー
 その後もミット打ち、サンドバッグ、パンチングボール、エアロバイクで一時間の練習を消化し、たっぷりと汗を流した京口は、ウェイトも練習終わりで残り2.5キロと順調そのもの。「このコンディションで試合に臨めれば結果はついてくる」と自信を口にすると、「2階級制覇王者となり、夢や目標が自分だけのものではなくなった。いろんな人の想いを背負って頑張りたい。今回はただ強いだけじゃなく面白いボクシングを見せたい。リングの上で表現するのがプロ」と魅せることを強く意識した。
ライトフライ級で最強を目指す

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