チャーリーvs湯場を語る

　日本&東洋太平洋スーパーウェルター級王座を懸け、2冠王者チャーリー太田(八王子中屋)と国内4階級制覇を狙う湯場忠志(都城レオ)が再び激突した19日の後楽園ホール。
　スーパーウェルター級アジア最強を決する戦いは、「絶対王者」チャーリーがラウンドを重ねるごとに圧力を増し、8回終了間際、「覇王」湯場に強烈なワンツーを打ち込み決定的なダメージを負わすと9回、猛然と襲いかかったチャーリーが湯場の夢を打ち砕くと同時、アジア最強を証明して見せた。
　ボクシングモバイルでは、「J.WARS:中重量級編」に今後登場する柴田昭雄(ワタナベ)、庄司恭一郎(戸高)、渡部あきのり(協栄)の3選手に感想を語ってもらった。

■日本Sウェルター級1位
柴田 明雄(ワタナベ)
「凄い試合だった。チャーリ選手、湯場さんともに強かった。湯場さんは2度目であり工夫していたし、前半は手数で抑えていた。だけどチャーリー選手の圧力と手数に中盤からペースを握られたのが…。それと王者はタフですね。この点が凄い厄介だと思う。僕が戦うとしたら、自分の距離とペースでどこまで戦えるかが課題でしょう。圧力の対処法が大事になってくるし、スタミナが重要でしょうね」

■日本Sウェルター級7位
庄司 恭一郎(戸高)
「湯場選手も凄い良かった。序盤は本当に良いパンチを王者に当てていた。なんであのパンチをもらって倒れないのか。それに怯みもしない。普通の選手なら怯んで前に出れなくなってしまう。そこを湯場選手がリズムに乗るんですが。だけど湯場選手はウェルター時代より打たれ強くなっている。TKOでしたが、前回以上の試合内容だったと思う。僕はまだチャーリー選手に挑戦できるレベルじゃないですが、チャンスがあるならやりたいですね。僕は試合が決まれば強くなるタイプなんで」

■日本&東洋ウェルター級王者
渡部あきのり(協栄)
「面白い試合だった。チャーリー選手の試合運びが巧かった。それと打たれ強さと、ボクシング頭の良さが光りましたね。湯場さんは途中から下がってしまい、そして足が止まってしまったのが残念でした。僕がチャーリー選手と戦うことになったらボクシングファンはきっと凄いドキドキするでしょうね。僕はファンがドキドキする、そんな試合がこれからもしたいんです」