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[試合後会見]2019.5.18

因縁のリマッチ、乱戦を制したのは?

 日本スーパーバンタム級王者の田村亮一(JBスポーツ)が同級1位の久我勇作(ワタナベ)を迎えての初防衛戦が18日、墨田総合体育館で開催された「DANGAN224」のメインで行われた。前回、久我が王者として競り勝った因縁の対決は、新王者の田村がスピードを意識し、左フックであおると右スイングを振り抜き先手で攻め込んだ。
久我が王座返り咲き!
 久我は立ち上がりをつかれ、左の刺し合いでバランスを崩したがレフェリーはスリップと判断。久我はすぐに左フックで立て直し、これに田村が踏み込んでのフック、アッパーで対応した。4回には久我が右フックの好打からチャンスを作り、続く5回に連打で倒した。このダウンが響き、田村は5回までの途中採点を48ー46、49ー45、50ー44と挑戦者にリードを許した。後半、久我を強引に押し込み6回、7回とポイントを挽回した田村だが、終盤の乱打戦は久我が有効打で上回りゴング。久我が最大5ポイント差の判定勝ちで王座返り咲きをはたした。
あれはダウンじゃないと田村
 試合後、敗れた田村は「久我は強かった」と前置きしたうえで、「5ラウンドのダウンは投げ倒されたもの。ちゃんと見てほしい」と抗議。「あれで後半、強引に行くしかなくなった。クリンチが多くなりプロとして申し訳ない」と詫びた。
久我は再び世界を目指す
 一方、昨年7月の世界前哨戦で和氣慎吾(FLARE山上)に敗れ王座を失った久我は、ベルトを取り戻しことで「もう一度世界を狙う位置に戻ってこれた」と喜びのコメント。続けて「もっと頑張って前回以上の場所に行きたい。この試合に集中していたので、今後のことは何も考えていないが、荒川(仁人)さんや船井(龍一)さんのように世界へも出てみたい」と展望を語った。
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