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[試合後談話]2019.4.28

地元岡山で荒木哲がユース王座初防衛戦

 日本ユース・バンタム級王者の荒木哲(24=斉藤スポーツ)が28日にサントピア岡山総社で高田篤志(21=J中津)を相手に初防衛戦に臨んだ。2年ぶりに地元のリングに上がった荒木と、大分から乗り込んできた無敗の挑戦者高田。勝利の女神がほほ笑んだのは――。
荒木が10連勝
 岡山の若きテクニシャン荒木が実力をいかんなく発揮した。序盤からサウスポー高田のパンチを見切った荒木は右ボディストレートをヒットすると、ガードを固めて前に出てくる高田に対し、アウトボクシングでポイントを加点。上下にパンチを散らしジャッジに攻勢をアピールすると、最終8回は激しい打ち合いで会場を沸かせた。荒木が大差判定勝ちで初防衛に成功した。
自分の距離で戦えた
 技巧派ぶりを発揮した荒木は、「足を外に出したかったが、相手の足が開くのでジャブが内側に入ってしまった。左は警戒していたのでもらわなかったが、これまでの相手で一番やりずらくて自分のリズムではなかった。地元なので盛り上がる試合を見せたかった」と反省の弁を口にした。
さらに飛躍していく
 24歳の荒木はこの試合でユース王座返上の運びとなる。荒木は「日本もOPBFランキングも入っているので、さらに上のベルト狙っていきたい」とコメント。7月23日から始まる山中慎介バンタム級トーナメント(仮)に話が及ぶと、「地方のジムにとってはチャンスだし、また後楽園ホールのリングに上がりたい。出場したい気持ちはあるが、体調とスケジュールを考えて会長と相談していきたい」と語った。
最後まで果敢に攻めたが…
 10戦目で初黒星を喫した高田は、「相手のリードが速くて思うようにパンチが当たらなかった。アウトボクシングでパンチを狙いすぎないように戦い後半に勝負をかけたかったが、あしらわれてしまった」と肩を落とした。3歳の愛娘に勝利を見せたかったと語った高田は、「再出発して、再びユース王座を目指していきたい」と再起を誓った。
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