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[試合後会見]2019.4.11

吉野修一郎が最強挑戦者を迎えてV4戦

 日本ライト級王者の吉野修一郎(27=三迫)が11日に後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントに出場。同級1位のアクセル住吉(33=関門JAPAN)を相手に4度目の防衛戦に臨んだ。5連続KO勝利中と抜群の安定感を誇る吉野と下関から乗り込んできた住吉の攻防に注目が集まった。
吉野がV4を達成
 挑戦者らしく積極的に左を突く住吉を冷静に対処した吉野は、左を返し様子を伺う。2回、吉野はプレスをかけながら丁寧に左から組み立てるが住吉も真っ向から応戦。吉野は鉄壁のガードで被弾を回避し、左を軸に多彩な攻撃で攻め立てた。住吉は左目上を腫らしながらも懸命にパンチを返すが吉野の牙城を崩せず。前半終了時の公開採点を48-47、49-46、50-45で折り返した吉野はプレッシャーを強めて連打で攻勢をかけた。すると7回、吉野は攻撃の手を緩めず追い詰めると、最後は逆ワンツーでダウンを演出。それまでのダメージを考量したレフェリーがノーカウントで試合を止めた。
ダウンを奪ったパンチは狙っていた
 控室に戻った吉野は、「中盤から後半にかけて倒すつもりだったので上手くできたと思う。相手は気合を入れて挑戦してくるので自分もよく練習できた。最後にしっかり倒せたことに満足している」とチャンピオンとしての貫禄勝ちに胸を張った。
上を目指していきたい
 ライト級絶対王者の地位を築き上げる吉野は、「会長と今年のチャンピオンカーニバルをクリアしたら上のステージを考えると約束していた。日本王座を保持したまま、アジアのタイトルに挑むのも面白いと思う」と2本目のベルト獲りに意欲を示し、「OPBF王者の中谷正義選手(井岡)が国内で一番強いと思うので統一戦をしてみたい気持ちがある」と対戦相手に名乗りを挙げた。
 会見に同席した三迫貴志会長は、「最後は捨て身でくるから一発だけ気をつけるように言ったが、倒しどころでKOしたのは評価したい」とコメント。次のステージを考えると話し、米国スパーリング合宿をさせ、いずれは海外での試合も検討していることを明かした。
最後まで諦めず会場を沸かせた住吉
 一方、試合後の診断で塞がった右目は眼窩底骨折の疑いがあるとされた住吉だが、「やれることは最大限にできたので、気分は最悪だが満足はしている。強いチャンピオンを相手に気持ちは出せた」と晴れやかな表情。今後については「この一戦に全力を懸けてきたので今はゆっくり休みたいが、また気持ちが上がってくればやりますよ」と再起を誓った。
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