久田哲也と畑中建人が非公開スパーリング

 　前日本ライトフライ級王者の久田哲也(ハラダ)とWBC世界ユース・フライ級王者の畑中建人(畑中)が23日、大阪市内のハラダジムで非公開スパーリングを行った。世界戦を見据えて日本タイトルを返上した久田と3月16日(土)に初防衛戦を控える畑中は白熱したスパーリングを見せた。

　開始から畑中は積極的に前に出ると、左ボディから回転の早いフックで久田をロープに追いやる。対して、久田はジャブを的確に当てて畑中の出鼻を挫くと、得意の左フックで応戦した。手数で上回る畑中に対して久田はパンチの正確性とキャリアを見せ6ラウンドのスパーリングは終了した。

　世界戦を見据え調整を続ける久田は「今は5月に世界戦ができると信じて動いています。不安もありますけど」と世界挑戦決定の報を待つ。「双子が産まれて、家に帰ってきたので、生活のリズムを取るのが難しくて体調を崩したりしていましたが、大丈夫です。やっぱり子供はモチベーションになります」とパパの笑顔を見せた。
　畑中とのスパーリングでは「何回かしている中で、お互い対策してやっているので本当に良い練習になります。ありがたいですね」と成果を口にした。

　7戦全勝全KOを続ける畑中は、初防衛戦を前に関西や関東で出稽古を行い調整を続けている。「前回、前々回と出稽古にきた時よりできるようになったと思うので、自信にはなります。石原先生と組んではじめての試合になるので、自分的には楽しみなのと良い形で勝てるように頑張ります」と意気込みを語った。