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[発表会見]2019.2.18

世界挑戦決定の黒田雅之「6年前とは違う!」

 前日本フライ級王者で現IBF(国際ボクシング連盟)同級4位の黒田雅之(川崎新田)が18日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で会見を開き、5月13日(月)に後楽園ホールでIBF王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)に挑戦することを発表した。黒田の世界挑戦は約6年ぶり2度目となる。
ミラモンテス氏と渡辺会長
 会見にはIBFランキング委員会のアニバル・ミラモンテス氏も出席し、「この日本で黒田が指名挑戦者(IBFが承認)としてタイトルに挑戦することはIBFとしても嬉しい」と挨拶。同席した日本プロボクシング協会の渡辺均協会長も川崎市のジムで初となる世界チャンピオン誕生に期待した。
念願の世界王者誕生に期待を寄せる新田会長
 地域密着を掲げる新田渉世会長は、同市に拠点を置くJリーグの川崎フロンターレが黒田の世界戦をバックアップすると明かした。さらに、かつて黒田がスパーリング・パートナーを務めた元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏が、現役時代の異名「ラスト・サムライ」を黒田に襲名させるとも発表。同氏が黒田へ送った「技術で負けることはあっても気持ちでは負けない」のコメントを紹介した。
新元号最初の世界王者になる!
 周囲の協力を得た黒田は、「どん底を見た6年前と比べ、技術、特に精神面で成長したと思う。32歳の自分にとってこれがラストチャンスと理解しているが、そういった切羽詰まった思いも今度は楽しみたい。勝つ自信があるし、そのための準備はできている。昭和生まれの自分が、新元号に誕生する最初の世界チャンピオンになる」と力強く世界奪取を誓った。
昨年大晦日の坂本戦
 王者ムザラネは、昨年大晦日にマカオで坂本真宏(六島)の挑戦を退け、今回が2度目の防衛戦となる。10年前にも同王座を保持しており、この時は現WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、2階級制覇王者のジョンリル・カシメロ(比)といった世界に名だたる実力者を下し、14年1月に返上するまで4度の防衛に成功した。
会長に精神を鍛えられたと黒田
 坂本との初防衛戦を現地で観戦した黒田は、「どっしりと構え、左を丁寧に突いてくる上手い選手。体のバランスも良い」と評価。その上で、今や世界のモンスターとなった井上尚弥(大橋)がプロデビューする頃からスパーリングを重ね、現在まで150ラウンド近く行ってきたと話す黒田は、「井上選手を想定すれば怖いものはない。ムザラネとは噛み合うと思うし、例えアウトボクシングで来ても対応できるようイメージしている。精神的に弱かった6年前とは違う」と自信を示した。

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