スーパー6の4選手が会見

　5月14日に米国カリフォルニア州カーソンでアルツール・アブラハム(アルメニア/独)の挑戦を受けるWBA世界スーパーミドル級“スーパー王者”のアンドレ・ウォード(米)は、「周りは私のことを優勝候補というけれど、私やスタッフはそうは思っていない。逆にそれをモチベーションにして戦うつもりだ」と殊勝に話した。

　2階級制覇を狙う元ミドル級V10王者アブラハムは、「このクラスのベスト・ファイターたちと戦えて嬉しい。私は優勝候補ではないけれど、勝つためにベストを尽くす」と、こちらも少々遠慮がちのコメント。

　もう一方の準決勝、カール・フロッチ(英)対グレン・ジョンソン(米)のWBCタイトルマッチは6月4日、米国ニュージャージー州アトランチックシティで行われる。優勝の第2候補と目されるフロッチは「ジョンソンの悪口を言うつもりはないが、私が決勝に進むと思う。体調もいいので、ウォードが上がってくるかアブラハムが来るか分からないが、このまま決勝まで突っ走りたい」と自信を口にした。

　挑戦者のジョンソンは「このトーナメントに参加できたことに感謝する。フロッチとの試合は壮絶なものになると思う」とベテランらしい落ち着きと自信をみせた。
　会見場にはWBC世界ミドル級“ダイヤモンド・ベルト”保持者セルヒオ・マルチネス(亜)の顔もあった。