マカオ3大世界戦の6選手が集結!

　大晦日のトリプル世界戦に向け、中国の特別経済特区マカオにある『マカオボクシングハウス』で、WBO世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む同級1位ドニー・ニエテス(比)と同級3位の井岡一翔(日本)、IBF世界フライ級タイトルマッチに臨む王者モルティ・ムザラネ(南ア)とIBF同級14位の坂本真宏(六島)、そしてWBA世界ライトフライ級タイトルマッチに臨むスーパー王者ヘッキー・ブドラー(南ア)と前IBF世界ミニマム級王者で同級1位の京口紘人(ワタナベ)の予備検診が行われた。

　6選手全員が問題なく予備検診をパスしたものの、不慣れな測定にミスがあったのか、それぞれ自他ともに違和感を感じるデータとなった。
　坂本は低すぎる体温の34.9℃に苦笑い。京口はリーチが8cm短くなったので「とりあえず今日のデータは当てにしないということで」と言って記者から笑いをさそった。

　検診後、井岡は「ニエテスは『スーパーフライ』の前回イベントで控え室も一緒だった間柄。前回の試合よりいいコンディションだし、階級を上げて体重調整が楽になったということは練習内容もよくなっていると思ってほしい」。ニエテスは「全員が問題なく検診をパスできたことに安心している。100%勝つ自信があるので、多くの人が試合を見てくれることを期待している」とそれぞれ自信を口にした。

　京口は「同じくミニマム級から上げた選手なので、上の階級という印象はない。2ヶ月かけた調整の成果を発揮したい」。ブドラーも「毎日しっかり練習してきたので問題なく仕上がった」と笑顔を絶やさなかった。

　坂本は「相手が歴戦の王者というスケールまでは感じなかった。判定よりもKOで決着するボクシングをしたい」。ムザラネも「サカモトにこれまでの対戦相手とは異なる特別な印象はない。様々なタイプの選手と100ラウンド以上のスパーリングをこなして調整してきた」と順調な仕上がりを口にした。明日は現地時間の12時からセレモニー、13時から計量がウィン・パレスホテルで行われる。

■検診結果
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
ドニー・ニエテス(比)
身長:159.5cm
頸周:35.0cm
胸囲:76.0cm
リーチ:159.0cm
血圧:100/60mm/Hg
脈拍:60/min
体温:36.0℃

井岡一翔(日本)
身長:165.0cm
頸周:35.0cm
胸囲:83.0cm
リーチ:158.0cm
血圧:100/60mm/Hg
脈拍:62/min
体温:35.4℃

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ
ヘッキー・ブドラー(南ア)
身長:164.0cm
頸周:31.0cm
胸囲:78.0cm
リーチ:164.0cm
血圧:90/60mm/Hg
脈拍:62/min
体温:35.0℃

京口紘人(ワタナベ)
身長:162.0cm
頸周:36.5cm
胸囲:89.0cm
リーチ:155.0cm
血圧:100/70mm/Hg
脈拍:62/min
体温:35.0℃

IBF世界フライ級タイトルマッチ
モルティ・ムザラネ(南ア)
身長:159.0cm
頸周:32.0cm
胸囲:81.0cm
リーチ:164.0cm
血圧:110/70mm/Hg
脈拍:63/min
体温:35.0℃

坂本真宏(六島)
身長:164.0cm
頸周:33.0cm
胸囲:82.5cm
リーチ:166.0cm
血圧:100/60mm/Hg
脈拍:56/min
体温:34.9℃