土屋、10連続KOなるか!?

　7日、後楽園ホールで開催された角海老ボクシング。メインイベントにはデビューからKO街道を爆進中の日本ライト級12位・土屋修平(角海老宝石)が、10連続KOをかけて打馬王那(ワタナベ)を迎えた。
　開始から打馬が強打の左フックで仕掛けるも、土屋は冷静に右ストレートをカウンター気味に打ち込み、早くもダウンシーンを演出。会場のボルテージは最高潮に達した。

　土屋はこの試合で、キャリア初の3ラウンドを戦うも、右アッパーで打馬から2度目のダウンを奪い、ワンツー連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
　試合後、無傷の10連続KO勝利を勝ち獲った土屋は、控室で田中トレーナーと会見を行った。「思ったよりパンチがあった。結構フックが伸びてきたし、1ラウンドとそれ以降のフックのタイミングが違いテンパッた。ちょっとやばいと思った(笑」と土屋が試合を振り返れば、田中トレーナーも「向こうが頑張ったから良い試合になった。でも今日は40点くらいかな」と将来性を期待し辛口な採点。

　今後の試合について田中トレーナーは「7月に仲村選手とやりたかったが、今日負けちゃったからね。出来れば日本の上位ランカーが受けてくれればやりたいね」と次戦は7月としながらも、対戦選びに難航するだろうと話した。
　最後に土屋は「今日は早く倒したのでエンジンが入り、力みすぎてしまった。これからはジャブで距離を測るだけじゃなく、相手をコントロール出来るようにならないといけない」と、左ジャブの精度を上げて行くことを課題とした。
　タフネスと強打を誇る打馬をKOで打ち破り、土屋は自身の実力が本物であることをその拳で証明した。はたして、日本ランカー上位陣との戦いは実現するのか。誰が土屋の挑戦を受けるのかに今後の注目が集まる。