和毅、大阪の陣

　亀田家の『最終兵器』三男・和毅はメキシコにまで活躍の場を広げている。大阪で行われた凱旋試合。WBC世界ユースタイトルなど5本の地域タイトルのベルトを巻く男の真価が問われる試合。対戦相手はフィリピンの技巧派ボクサーボルシオ。試合結果と試合後の両者の会見は続きをどうぞ。

　初回はジャブで距離を測る和毅。2回以降はボディを攻め試合のペースをつかむ。中盤以降も常にプレッシャーを掛けて先に仕掛ける和毅に対し、ボルシオは柔らかい動きで、上体を巧く使ってパンチをかわす。和毅の高速連打とコンビネーションからの右ストレートと見せ場はあったが、ダウンは奪えず。それでも、終始試合の主導権を握った和毅が大差の判定勝ち。

■和毅の会見
試合に関して「いい試合、相手もいい選手だった。やりたいことは出来た。10ラウンド出来てよかった。」と成果を話した。

■対戦相手に関して
「相手は守りがよかったので、ボディがあまり入ってなかったと思う。勉強になった」と対戦したボルシオを評した。
■自身の目指すボクシングに関して
「良いところも悪いところもあった。足が止まるのが悪いところ。相手のパンチが見えたのはいいところ。本当はKOで勝てたらいいけど、なかなかそうはいかない」と反省を口にし「次はもっと頑張る」と早くも次の試合に意欲を燃やした。

■ボルシオの会見
和毅の印象を聞くと「いいボクサーだと思う」と答え、和毅からのボディへの攻撃に関しては「きちんとガードが出来ていたので効いてなかった」と明かし、「また、チャンスがあれば日本で試合がしたい」と静かに話した。