女子世界トリプル調印式

　いよいよ明日に迫ったWBC女子世界トリプルタイトルマッチ"WBC CARES"の調印式が7日、都内で行われた。
　調印式に先立ちマッチメーカーの林氏の提案で、東日本大震災の被災者にエールを送ろうと、日の丸に富樫直美(ワタナベ)、小関桃(青木)、藤岡菜穂子(T&H)の日本人3選手と、WBCスーパーバイザーのエド・ピアーソン氏(カナダ)がメッセージを書き込んだ。この日の丸は後日、震災の被災地である藤岡の地元・宮城に届けることになっている。

　調印式終了後、世界タイトルマッチを戦う6選手が改めて現在の心境を語った。

WBC女子世界Lフライ級タイトルマッチ
■王者・富樫 直美(ワタナベ)
「延期から2ヶ月は気持ちを切り替えるのに必要な時間だった。地震で多くの日本人がこれからを深く考えている。私はボクサーとしてリングに上がり、何かを伝える戦いをしたい」と語り、6度目の防衛戦だが意識はするかと問われ「あまり回数は意識していない。今日という日を迎えられて嬉しい。ここまで多くの支えがあった。私の持てる全てをだして頑張るだけです」とした。
体温:36.1℃
脈拍:52/min
血圧:135/79mm/Hg
体重:48.9kg・108P

■挑戦者ジュシース・ナガワ(比)
「充分にコンディションは整えてきた。2ヶ月の延期は問題ない。明日は一番良い試合を見せます」
体温:36.3℃
脈拍:86/min
血圧:172/93mm/Hg
体重:48.4kg・106P3/4

WBC女子世界アトム級タイトルマッチ
■王者・小関 桃(青木)
「震災直後は動揺も正直ありました。だけどこれまで以上に集中し、3月より確実に強くなった。リングに上がれることを幸せに思い明日は戦います。200%の仕上がりを見せたい」と語り、こちらも6度目の防衛戦だが意識はするかと質問され「回数は気にしていませんでした。気負いすぎず冷静に戦うだけです」と、落ち着いた表情を見せていた。
体温:36.8℃
脈拍:60/min
血圧:140/78mm/Hg
体重:46.1kg・101P3/4

■挑戦者クリカノック・アイランドムエタイ(タイ)
「最善を尽くし、コンディションを作ってきました。あとは全力をだすだけです」
体温:36.8℃
脈拍:75/min
血圧:130/75mm/Hg
体重:45.6kg・100P3/4

WBA女子世界ミニフライ級タイトルマッチ
■王者アナベル・オルティス(メキシコ)
「3月からメキシコで充分なトレーニングを積んできた。私の試合が被災地にエールとなれば嬉しい。明日は反則のない美しく、そして素晴らしいボクシングを日本の皆さんにお見せします」と笑顔で語った。
体温:36.2℃
脈拍:78/min
血圧:124/62mm/Hg
体重:47.6kg・105P

■挑戦者・藤岡 菜穂子(T&H)
「地元である宮城県が被災したが、逆に延期となり県民の皆さんに励まされた。3月より仕上がりは良い。あとは明日戦うだけ。これまでの全てをだせば結果はついてくると思う」。
体温:36.8℃
脈拍:67/min
血圧:116/78mm/Hg
体重:47.6kg・105P

　あとは戦いのゴングを待つばかりとなったWBC女子世界トリプルタイトルマッチ。"WBC CARES"の主役となり、女子世界王者として勝ち名乗りを受けるのは…。