拳四朗「今回が一番調子が良い」

　WBC(世界ボクシング評議会)Lフライ級王者の拳四朗(26=BMB)が4日、都内のホテルで通算5度目となる世界戦の予備検診に臨んだ。先に医師の診断を受けた拳四朗は、挑戦者でWBC同級5位ミラン・メリンド(30=比)の番になるとのぞき込むようにチェック。会見では「見た目は怖いが会ったら優しそうだった」と笑い、防衛戦4度目の余裕を見せた。
試合は10月7日(日)に横浜アリーナで開催され、当日午後8時からフジテレビ系列で全国生放送される。

　続けて「減量を含めて今回が一番調子が良い」と好調をアピールした拳四朗は、メリンドが距離でも上回ると発言したことに対し「距離は自分の方が上。それは間違いない」とキッパリ。「KOで勝って本当に強いところを見せたい」と意気込んだ。
　父の寺地永会長も、「一番の気がかりだった減量が上手くいった。フィリピンで合宿も行い万全の準備ができた」と自信を深めた。

　一方、拳四朗と初対面した元IBF世界同級王者のメリンドは「会えて嬉しい」と拳四朗以上の笑顔を振りまいた。また、拳四朗と7cmの身長差があることを問われると、「これまでも自分より背の高い選手とやってきたので問題はない」と答え、「10ヵ月ぶりの試合となるが、この間にしっかりとリカバリーできたので日曜日が楽しみ」と3日後の試合を心待ちにしていた。

■検診結果
王者 拳四朗(BMB)
身長:164.5cm
頸周:34.0cm
胸囲:87.5cm
リーチ:164.0cm
血圧:110/75mm/Hg
脈拍:57/min
体温:36.5℃

挑戦者ミラン・メリンド(比)
身長:157.5cm
頸周:35.5cm
胸囲:88.0cm
リーチ:165.0cm
血圧:114/59mm/Hg
脈拍:62/min
体温:36.4℃