加納陸「危機感を持ってしっかり勝利する」

　元東洋太平洋ミニマム級暫定王者の加納陸(大成)と、大成ジムが期待をかける松岡輝(ひかる)と松岡新(あらた)の双子ファイターが2日、兵庫県三田市のジムで次戦の発表会見に臨んだ。3選手の試合は12月2日(日)、三田ホテルで開催。加納は、8月の日本タイトルマッチ敗戦からの復帰戦で寺次孝有希(ミサイル工藤)とライトフライ級8回戦、松岡兄弟はダブル日本ユースタイトルマッチとなり、兄の輝はフェザー級王座決定戦で大里登(大鵬)と、弟の新はフライ級王座決定戦で太田輝(五代)を迎えて行われることが発表された。
 

　会見の冒頭、丸元大成会長は「12月2日の三田から世界へ13の発表会見を行います。加納陸は九州の寺次選手を迎えて復帰戦を行います。8月の敗戦から、体の強さ、接近戦等、練習しています。12月2日はその成果をしっかり出して勝ってもらいたいです。続いて、松岡輝は24歳になる20日前に日本ユースフェザー級王座決定戦で大鵬ジムの大里登選手と戦います。彼も東洋太平洋のランキングを奪われたり山あり谷ありのボクシング人生を歩んできましたが、必ずこのチャンスをものにしてくれると信じています。また、二卵性の双子の弟の新も日本ユースフライ級王座決定戦で五代ジムの太田輝選手と戦います。2人とも小学生から見ていますが、ボクシングを通じて強い心を作ってきたので必ずベルトを巻いてくれると信じています。双子で同時にベルトを巻かせたいと思います」と、それぞれの試合を発表した。
 

　加納は「8月の日本タイトルマッチは良いところもなく負けてしまいました。落ちるところまでも落ちていると思います。ここから上を目指すためには、今まで以上の気持ちを持たないとダメだと思います。そのためにも良い相手だと思うので、復帰戦は、今までの試合の気持ちの持っていき方とか、試合に対して危機感を持ってしっかり勝利したいと思います」と決意を語った。
 

　続いて、兄の輝(ひかる)は「プロデビューして7年。タイトルが前の前になって負けることが何回もありました。でも、自分には可能性があると信じて、諦めずここまできました。このチャンスは最初で最後という覚悟を持って、死ぬ気で必ずチャンピオンになり、這い上がったことを証明したいと思います。必ず兄弟でチャンピオンになります」と拳を握った。
 

　さらに弟の新(あらた)は「僕も順風満帆な戦績ではなくて、あまり実力が出せずにいたこともありましたが、兄貴がいたからここまで乗り越えられたと思います。二人でベルトを巻くことは絶対条件で、自分はセミファイナルですが、メインのような試合をしたいと思います」と意気込んだ。