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[試合後会見]2018.7.27

久我勇作VS和氣慎吾! 世界への扉を開いたのは?

 日本スーパーバンタム級タイトルマッチが27日、後楽園ホールで開催された「ガッツファイティング&DANGAN214」のメインイベントで行われ、チャンピオン久我勇作(27=ワタナベ)と挑戦者の同級1位の和氣慎吾(31=FLARE山上)が世界への切符をかけて激しい攻防を繰り広げた。両応援団の大声援の中ゴングが鳴った。
和氣がタイトル奪取!
 サウスポー和氣が足を使いワンツーを放てば、久我はじっくり戦況を見ながら右を伸ばした。2回、プレスを強めた久我に和氣の左カウンターが炸裂し先制のダウンを奪った。4回終盤、和氣はスピードを活かした攻撃でダウン寸前まで追い込んだ。5回、偶然のバッティングで和氣は眉間をカット。和氣のシャープなジャブが決まるが、久我は鋭い踏み込みからワンツーを好打し反撃を試みた。期待通りの熱戦に会場はボルテージは最高潮に達した。9回、久我は距離を詰めて懸命にワンツーを繰り出したが和氣のジャブを被弾。10回、和氣がワンツーから連打で襲い掛かると久我陣営からタオルが投入された。
相手はもっと前に出てくると思った
 眉間に絆創膏を貼り会見に臨んだ和氣は「映像で何度も見ていたのでイメージ通りだった。思い描いていた通りの動きができた。勝つことができてホッとしている」と安堵の表情を浮かべると「ダウンを奪ったが、KOにこだわらず焦らず攻めた。バッティングの衝撃はあったが、ここを乗り越えないと勝てないと思い集中力を切らさないようにした」と冷静に試合を振り返った。
世界王者にならないとはじまらない
 先日の集中豪雨で被害を受けた地元岡山のために勝って元気づけたかったという和氣。「これだけ盛り上がったのは久我選手あってのこと」とライバルに感謝した。
 会見に同席した赤井祥彦FLARE山上ジム代表は「和氣はうちのジムが日本一だと証明するために今回、このリングに上がると言ってくれた。それが本当にうれしかった。これで世界挑戦の権利は得たと思う。大晦日に世界戦をさせてもらえたら」と語った。
自分の位置が分かった
 一方、3度目の防衛に失敗した久我は「2ラウンドのダウンがすべてだった。相手が足を使ってくるのは分かっていたが序盤に焦り過ぎた。ポイントを奪い返さないといけないと悪い方向にいってしまった」。「思った以上に左を外せなかった。少し気を抜いた時にくるワンツーが速かった」と世界戦を目の前にしての敗戦にショックを隠し切れない様子だった。
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