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[前日計量]2018.7.22

明日は日本フライ級王座戦が熱い!

 日本フライ級王者の黒田雅之(31=川崎新田)が明日23日、後楽園ホールで同級3位の星野晃規(29=M.T)を迎え4度目の防衛戦に臨む。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、黒田がフライ級リミットの50.8Kgを100gアンダーの50.7sで、星野はリミットちょうどで一発クリア。WBA世界1位にもランクされ、2度目の世界挑戦を射程圏内に入れる黒田は計量後、「世界戦を期待してもらえる試合にする」と意気込み、言葉を続けた。
一戦一戦が世界のための試合
 前回のV3戦は、指名挑戦者の長嶺克則(26=マナベ)にダウンを奪われたが、リズムを崩さずに左ジャブを軸にポイントを重ね、チャンピオンとして経験値の差を発揮。国内の難敵を退けた黒田は、今やWBA1位を筆頭に主要4団体で一桁にランクされ、5年ぶり2度目の世界挑戦を手繰り寄せる位置にまで復帰した。過去にスパーリングで手を合わせたことのある星野について、「パンチのタイミングが良いのでカウンターには注意したい」と警戒したが、「3月の試合(長嶺戦)を見つめ直し、質の良い練習ができたと思っている。自分のボクシングを貫き、明日は国内で抜けた存在であると証明する」と絶対の自信を示した。
グダグダ考えてもしょうがない
 一方、昨年の最強挑戦者決定戦で長嶺と対戦し、引き分け敗者扱いとなったがランキング上位を守り、24戦目にしてタイトル初挑戦のチャンスを掴んだ星野。コンディションは悪くないと切り出すと、「初のタイトル戦だが、黒田さんが強いのは分かりきったことなので特に何の意識もしていない。気張っても意味がないし、リングに上がったらやるだけ」といつも通りを強調。それでも明日、7月23日は偶然にも30歳の誕生日で「運命的なものは感じる」と話した星野は、「記念の挑戦にはしたくない。勝つ自信はあまりないが、気持ちが乗って120%の力を出せたら食えるかも。やるだけです!」と奮い立たせた。
 試合は、世界挑戦経験者の粉川拓也(宮田)や長嶺に競り勝ち地力をつけてきたチャンピオンに、挑戦者は序盤から積極的に仕掛けていくものと思われる。2度目の世界戦をアピールしたい黒田と、誕生日での王座奪取を狙う星野。どちらの想いが上回るのか楽しみだ。

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