ドネアも参戦決定!WBSSバンタム級トーナメント!

　今年9月に開幕する賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」シーズン2のバンタム級トーナメントに、元世界5階級制覇ノニト・ドネア(35=比/米)の参戦が決定したことをドネア自身が語った。ドネアは4月21日に英国で行われたWBO(世界ボクシング機構)フェザー級暫定王座決定戦でカール・フランプトン(31=英国)に12回判定負けを喫したが、階級を下げて現役を続行することを宣言していた。

　WBSSトーナメント参戦にあたってドネアは「いろいろな人達に"あなたのゴールはどこなのか?"と聞かれるとき、私はいつも"undisputed(4団体統一王者になること)"、と答えている。このトーナメントに参戦することでそれが到達出来るんだ。自分がベストであることを証明出来るチャンスを得た。この階級は非常に層が厚くタレントが豊富で、とてもエキサイトしているよ!」と語っている。ドネアは10年から11年にかけてバンタム級で3試合行い、フェルナンド・モンティエル(メキシコ)戦を含めてシャープな動きをみせたが、その後はスーパーバンタム級とフェザー級に上げた。バンタム級に戻すとなると7年ぶりということになるが、自分に厳格なドネアだけに体重はしっかりと作るだろう。

　WBSS「シーズン2」のバンタム級トーナメントには既に各団体王者達、WBAスーパー王者ライアン・バーネット(英国)、IBF(国際ボクシング連盟)新王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)、WBO(世界ボクシング機構)王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)の3王者の参戦決定が発表されており、日本の期待を一身に背負うWBA(世界ボクシング協会)新王者の井上尚弥(大橋)、も参戦を熱望している所だ。ここにビッグネームのドネアが加わることでトーナメントの厚みと価値は更に高まったと言える。

　その他にもIBF3位のジェイソン・マロニー(オーストラリア)の参戦が決定しており、こちらはIBF王者ロドリゲスとの指名戦として準々決勝の形で組み込まれることになりそうだ。更に元WBA世界バンタム級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ)の参戦も近く発表されることになっており、9月開催が予定されるWBSSバンタム級トーナメントの残る参加者に大注目だ。