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[試合後会見]2018.5.15

内藤律樹のV1戦はまさかの展開

 OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者の内藤律樹(26=E&Jカシアス)が15日、後楽園ホールで開催された「DANGAN212」のメインイベントに出場し、同級15位のジェリッツ・チャベス(29=比国)を相手に初防衛戦に臨んだ。試合はサウスポー内藤がジャブを散らしながら左ストレートを決めれば、チャベスもプレスをかけて右を繰り出した。
終盤の追い上げを振り切った
 スピードで上回る内藤が上下に打ち分けると、3回には左ストレートをボディに伸ばし動きを止めた。4回終了時の公開採点は38-38×1、39-37×2で内藤がリード。中盤は、内藤が単発の左フックをヒットすると、チャベスの攻撃を捌いてポイントを重ねた。8回終了時には3者ともに78-74で差を広げた内藤は、後半もサイドに動いてジャブからワンツーでペースを維持。このままで終わるかと思われたが、11回にチャベスの右フックで内藤はダウンを喫した。ここはゴングに救われたが12回、逆転を狙うチャベスの猛攻に2度目のダウン。ピンチとなった内藤は、ガードを固めて必死に食らいつき試合終了のゴングを聞いた。ひとりはドローとしたが、2者が内藤を支持しベルトを死守した。
世界までの道のりは遠い
 控室に戻ってきた内藤は「危なかった」と安堵の表情を見せた。「バッティングでの出血が気になって集中力がなくなったところで右をもらってしまった。ダウンは効いたが、足は活きていたので走り込み合宿の成果が出た。一発もらうようではダメですね」とピンチに陥った11ラウンドを振り返った。会見中は終始、苦笑を浮かべていた内藤は「勝って次に繋げることができてラッキーだった。課題も見えたのでたくさん練習します」とさらなる飛躍を誓った。
ジェリッツ・チャベス(比国)
 試合後、特にダメージもなく会見に応じたチャベスは、昨年の岡田博喜(角海老宝石)戦で負傷した左腕を6ラウンドに入って痛め、攻めきることができなかったと悔やんだが、「腕を治したらまた日本に来るよ」と最後は笑顔を見せた。
近藤明広(一力)
 この試合を観戦したIBF世界同級4位の近藤明広(33=一力)は「10回までは捌き切っていて完璧だったので、11回のダウンはビックリした。ダウンは避けそこなったのではないか。圧力のある相手だったので、パンチをもらわないのはさすがだと思った」と感想を口にした。
採点表

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