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[試合後会見]2018.5.7

ダウンの応酬! 日本Sライト級王座戦

 日本スーパーライト級王者の細川バレンタイン(37=角海老宝石)と同級1位デスティノ・ジャパン(33=ピューマ渡久地)によるタイトルマッチが7日、後楽園ホールで開催された「SLUGFEST.4」のセミファイナルで行われた。昨年12月に王座に就いた細川が鬼門の初防衛戦をクリアしたのか、それとも元ドミニカ共和国王者のデスティノがタイトルを奪ったのか――。
細川が死闘を制した
 ジャブの差し合いからスタートした試合は初回、細川が右フックで膝を揺らし好スタートを切った。緊張から硬さが見えたデスティノだったが、3回に左を多用し反撃すると、4回に左フックでダウンを奪った。フィニッシュを狙ったデスティノだったが、攻撃が雑になったところに細川の右フックを浴びて倒された。前半を折り返しての採点は48-48、47-46、48-47で細川がリード。6回、細川は、鋭い踏み込みから右フックで顔を仰け反らせると、続くラウンドに右クロスで痛烈なダウンを奪った。必死に起き上がろうとしたデスティノだったが、レフェリーはカウントを途中でストップ。細川が劇的なKO勝ちで初防衛に成功した。
できるだけ防衛していきたい
 見事なノックアウトでベルトを守った細川は「距離が遠くてパンチが強かったのでビビッたが、意を決してジャブにワンツーを合わせたらドンピシャで当たった」。「親友の麻生(前王者)に勝った自分は強いところを見せたかった」と喜びを爆発させた。
 外資系金融会社に勤めていた細川だが、すべてをボクシングにかけたいという思いから、3月中旬に退職した。「会社は辞めたが、こっちの世界でも頑張っているところを見せたかったので、今日も元同僚を会場に呼んだ。今日は何がなんでも勝ちたかった」と満面の笑みを浮かべた。
ダウンを奪ったパンチは手応えがあった
 一方、先にダウンを奪いながらキャンバスに沈んだデスティノは「バランスを崩した時に押し込まれたと思うが、試合のことはあまり覚えていない。左フックは良かったと思うが…」と言葉少なくうなだれた。
採点表

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