「100% KOで勝つ」とジョシュア

　戴冠から2年、すっかり世界王者としての風格も出てきたジョシュアは、紺色のジャージーで会見に臨んだ。その席で2団体王者は「この戦いは私たちの使命だと思う。王者同士が戦わないのなら、ボクシングはエキサイティングなものではなくなってしまう。私はピークに差し掛かっていると思う。これを維持していかなければならない。そのためには強い相手と戦っていく必要がある。彼(パーカー)は無敗の世界王者で、速くてパンチもある。12回まで戦う覚悟はあるが、もしも選んでいいのならば9回KOと言うだろう。100パーセント、私がKOで勝つ」とライバル王者を前にKO宣言まで飛び出した。
　これに対しスーツで会見に臨んだパーカーは「準備はできている。自信もある。ベルトはニュージーランドに持ち帰る。ジョシュアは偉大な選手だと思うし、だからこそ彼との戦いを望んだのだ。私は若くて速くて強い。金のために戦うわけではない。歴史に名を刻むためにここにいる。KOになるか判定になるかは分からないが、私が勝つ」と、こちらも自信満々の様子だった。
　会見後には恒例のフェイスオフ(睨み合い)が行われたが、WBOのベルトを持ったパーカーが下から睨みつけ、身長で5センチ勝るジョシュアが上から視線を投げつけるかたちになった。20戦全KO勝ちのジョシュア、24戦全勝(18KO)のパーカー。KO決着必至の王者対決は13対2でジョシュア有利のオッズが続いている。