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米国のネバダ州アスレチック・コミッション(NSAC)は、禁止薬物の陽性反応を示した元世界2階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)の出場資格を一時的に停止することになった。NSACのボブ・ベネット事務局長の話としてロサンゼルス・タイムズなど複数のメディアが報じているもので、アルバレスは4月10日の聴聞会に出席しなければならない。その結果しだいで5月5日に予定されている3団体統一世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(35=カザフスタン/米)とのスーパーファイトの可否が決まる可能性がある。
アルバレスは2月に2度、自主的にドーピング検査を受けたが、そのうちの一度が筋肉増強や減量効果があるといわれる禁止薬物、クレンブテロールに陽性反応を示した。陣営は「食した肉が汚染されていたため」と主張し、検査機関もそのレベルのものとフォローした。その前後の検査ではすべて陰性の結果が出ている。しかし、NSACは事態を重くみて4月10日にアルバレス本人から事情聴取することを決めた。その間、出場資格を一時的に停止するもので、問題がなければゴロフキンとの再戦は実現することになりそうだが、黒の裁定が下されたり収拾が長引いたりした場合はスーパーファイトが延期、あるいは中止という事態になる可能性もある。