現役復帰は本気の亀田興毅!

　一部メディアに対して、現役復帰の可能性を公言していた元世界3階級制覇チャンピオンの亀田興毅氏と弟で元世界2階級制覇チャンピオンの亀田大毅氏が7日、都内で行われたマッスルサプリメント「HMB極ボディサプリ」新商品発表及びイメージキャラクター就任会見で、現役復帰に関する発表をした。「2人戦いたい相手がいる」と切り出した興毅に現役復帰や生涯ファイトマネーなど多岐にわたって話を聞いた。ちなみに、このサプリはアスリート向けに開発されたもの。実際に試した興毅もその効果に太鼓判を押した。

　「自分は引退した人間。もう過去の人間。筋トレしたら筋肉痛は2日後にくる」と2年3ヶ月のブランクを表現した。その一方で、ボクシング人気向上にかける思いは強い。今年の元旦には、TFC (TokyoFight Club) でボクシングイベントのプロデューサーも務めた。また、プロデューサーという立場で広く一般にもボクシングに興味を持ってもらうことを考えた末の答えが「亀田興毅が試合をしたら面白い。誰が相手でも見るだろう」。選手としての立場で言えば「もう一度、日本のリングで試合がしたい。(国内引退という)悔しい思いをした」。この日PRしたサプリを飲みながら本格的なトレーニングも始めた。

　対戦相手に関しては、ほぼノーコメント。以下は、囲み会見での質問。答えは一貫して、「ご想像にお任せします。相手のあることなので、きちんと決まってから発表します」
■日本人選手か外国人選手か?
■相手は現役選手か?
■現役時代に対戦したことはあるのか?
■いつ発表できるのか?

　一方で、対戦の時期に関しては5月ごろ、入場曲はいつもの「バーニングハート」でリングに上がりたい、との考えを示した。試合は公式戦になる模様で、何ラウンドのリングになるかなどの詳細は、日本ボクシングコミッションと相談するとした。階級は、スーパーフライ級かバンタム級を予定している。ちなみに現在の体重は60kgを少し上回るとのこと。

　ボクシング人気と産業の拡大を念頭に様々な活動を検討していると話す興毅だが、一番の懸念はボクサーのファイトマネーが少ないことと国内のボクシング産業の規模の小さいこと。その規模が年間30億円程度ではないかという見解を示すとともに、本人が現役中に一番稼いだ試合が1億円で、平均的には1試合3000万円程度だったとファイトマネーを明かし、プロ野球などと比べると世界王者などのトップ選手でさえも稼ぎが多くないとし、夢を与える存在からは、程遠いとの考えを示した。プロデューサーとしての手腕にも期待したい亀田興毅の今後の動向に注視したい。