薩摩コング淵上誠が引退

　元日本・OPBF東洋太平洋ミドル級王者の淵上誠(34=八王子中屋)が昨年末に自身のfacebookで引退を発表していたことが分かった。
　鹿児島から上京し04年にデビューした淵上は、2度目の挑戦で全日本新人王を獲得。その後、テクニックに磨きをかけ日本、OPBFと2冠を制すと、12年5月にはウクライナで現ミドル級統一王者のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)への挑戦もはたした。世界戦は3回TKO負けに終わったが、同年10月に再起しOPBF王座への返り咲きに成功した。

　この王座は初防衛戦で柴田明雄(ワタナベ※引退)に判定で敗れ失ったが、その後も不屈の精神で挑戦を続け、ラストファイトとなった16年12月の胡朋宏(横浜光※引退)との日本ミドル級暫定王座決定戦では壮絶な打ち合いを繰り広げ、8回TKOで敗退するも観る者に感動を与えた。通算戦績は35戦23勝(14KO)12敗。