サンダース Sミドル級も視野

　WBO(世界ボクシング機構)ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(28=英)が、1階級上のIBF(国際ボクシング連盟)スーパーミドル級王者キャレブ・トルーアックス(34=米)への挑戦を視野に入れている。サンダースは16日、カナダで前IBFミドル級王者デビッド・レミュー(29=カナダ)に完封勝ちしてV3に成功したとあって舌も滑らかで、「キングコングと戦えというのなら戦う」と吹いている。

 

　レミューに大差の12回判定勝ちで高い技術力をみせつけたサウスポーのサンダースは、4週間ほどの休養をとったあとジムワークを開始する予定で、次戦は来年4月が有力視されている。その際の相手としてトルーアックスが候補に浮上しているわけだ。このトルーアックスは12月9日に41対1のオッズをひっくり返してジェームス・デゲール(英)に判定勝ち、新王者になったものの評価は決して高くない。さらにもともとミドル級ということもあって、サンダースにとってはハンディキャップとリスクの少ない相手といえる。サンダースは「ミドル級王座を長く防衛し、さらにデゲールを破ったトルーアックスに勝ってスーパーミドル級でも王座を獲得したい」と吠えている。単なるホラで終わるのか、それとも思いがけず実現するのか。サンダースの動向に要注目だ。