400万ドル狙いのホーン

　WBO(世界ボクシング機構)ウェルター級王者ジェフ・ホーン(29=豪)にとって2017年は最高の1年だったことだろう。7月に6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=比)を破って世界王座を獲得し、12月には初防衛にも成功。そして来年には元2階級制覇王者でパウンド・フォー・パウンド上位常連のテレンス・クロフォード(30=米)との大一番が計画されている。そのクロフォード戦に関して、ホーン側のディーン・ロナーガン・プロモーターは一部メディアに「400万ドル(約4億5000万円)は必要だろうね」と話している。

　ホーンはゲイリー・コーコラン(英)との初防衛戦では76万ドル(約8550万円)を手にしたと報じられており、クロフォードとの試合はその5倍以上が必要との見積もりとなる。こうした金額のベースとなっているのが、元世界2階級制覇王者のアンソニー・ムンディン(豪)がホーン戦実現のために提示している約1億7200万円という報酬だ。オーストラリアではヒーローのホーンだが、米国はじめ世界的にはスター選手とはいえず、はたしてクロフォード戦でそれだけの金額が提示されるかは疑問だ。