昨年のミニマム級全日本新人王が全勝キープ?

　昨年の全日本新人王で日本ミニマム10位の冨田大樹(堺東ミツキ)と東洋太平洋同級11位のデシエルト長池(青木)が9日、大阪府の堺市産業振興センターで開催された堺東ミツキジム主催の「強拳ステージ12ミツキ杯」のメインのリングで拳を交えた。ミニマム級10回戦で行われた注目のカードは、スピードジャブの交換で試合が始まった。

  序盤からスピードで勝る冨田が左ボディと左フックを強振してペースを握ったが、中盤、長池が試合の流れを変えようと前に出て左ボディを好打した。しかし、冨田は接近して左右のフックをヒットして主導権を譲らなかった。倒しにかかる冨田に対して、前進を止めない長池は左ボディで何度も形成逆転を図ったが展開は変わらず。最終ラウンド、足を止めて打ち合ったが決定打は生まれず。判定で冨田が勝利をつかんだ。

    試合後の控え室で冨田は「最初の1ラウンド2ラウンドでいけると思い、絶対倒せると思ったんですけど、思いのほか長池選手もタフでした」とランカー対決戦を振り返ると「来年は日本ユースやどんなタイトルでも良いので、ベルトを目指してチャンピオンになりたいと思います。また、応援よろしくお願いします」と来年の抱負を語った。

    春木博志会長は「もっとコンパクトにパンチは打てるようになってくれるといいんやけどね。まあ、今日は10ラウンド経験したことが大きいです。課題はコンパクトに打つこと。また、頑張ります」と快心の笑顔を見せた。

　これで冨田はプロデビューから無傷の11戦全勝をキープ。来年の飛躍が楽しみになってきた。、