明日、村中優が再出発のリング

　明日6日、後楽園ホールで開催される「オーバーヒート・ボクサーズナイト.83」のメインイベントでは、今年5月に英国でWBA世界スーパーフライ級王者カリド・ヤファイ(英)に挑むも、大差判定で敗れた元日本フライ級王者の村中優(32=フラッシュ赤羽)が53.0�s契約で再起戦を行う。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、対戦相手で日本スーパーフライ級10位の阿知和賢(31=ワタナベ)ともに一発でパスした。

　世界戦後は引退も考えた村中だが、「ここで辞めたら後悔しか残らない」として再起を決断。4年前に対戦した阿知和と再び拳を交えることになった。前回は判定勝ちを収めるもタフな阿知和に苦しめられた村中は、「今回はどう来ようとも対処してみせる。今度は倒したい」と意気込むと、「総合力をもう一段引き上げれば世界にも通用する。それには練習しかない。もう一度あの舞台に立つまで頑張りますよ」と再出発を誓った。

　一方、52.9�sで秤を降りた阿知和は、リベンジマッチに向けコンディションの良さをアピールすると、「今までの経験をぶつけるだけ。冷静に全力でいきます」と気合いを入れた。

　また、セミファイナルで再起2戦目に臨む前日本スーパーフライ級王者の中川健太(32=レイスポーツ)は、バンタム級リミットの53.5�sを100g下回る53.4�sでパス。対戦相手のバンチャー・サイトーンジム(タイ)は53.2�sだった。