ウィリアムスvsスミス リアム対決

　WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級挑戦者決定戦、2位リアム・ウィリアムス(25=英)対元王者で現4位リアム・スミス(29=英)の12回戦は11日(日本時間12日)、英国ニューカッスルで行われた。今年4月、両者はWBO同級暫定王座決定戦で拳を交えたが、そのときは体重超過で失格したスミスが9回終了TKO勝ちを収めている。再度のリアム対決を制したのは?

　勝ったのは今度もスミスだった。7ヵ月前の初戦ではポイントでリードしていながら負傷のため9回終了時に棄権したウィリアムスは、雪辱に向けて上々のスタートを切った。やや慎重な出だしだったスミスも中盤からペースを上げて主導権掌握を狙う。元世界王者は左ジャブを効果的に繰り出してライバルを突き放しにかかった。終盤に入ると劣勢を悟ったのかウィリアムスが攻勢を強めて出たが、スミスも応戦して譲らなかった。採点はひとりが114対114のイーブンだったが、残る二者は116対112、117対111という明確な差をつけてスミスの勝利を支持した。返り咲きに向けた片道切符を手に入れたスミスは28戦26勝(14KO)1敗1分。王者のミゲール・コット(プエルトリコ)が12月2日のサダム・アリ(米)との初防衛戦を最後に引退する意向を持っており、その試合の結果と動きが注目される。ウィリアムスは19戦16勝(11KO)2敗1分。