新鋭テイラーが元王者と対戦

　スーパーライト級でWBC(世界ボクシング評議会)6位、IBF(国際ボクシング連盟)11位にランクされるジョシュ・テイラー(26=英)は11日(日本時間12日)、英国スコットランドのエディンバラで元IBFライト級王者で現WBCスーパーライト級13位のミゲール・バスケス(30=メキシコ)と対戦した。試合はテイラーの持つWBCシルバー王座の初防衛戦として行われた。

　12年ロンドン五輪出場の実績を持つテイラーは上々のスタートを切ったが、2回に左目上をカットして暗雲が漂った。その後も左構えから自慢の強打を振って元王者を脅かしたが、バスケスも応戦して意地をみせた。テイラーが優勢を印象づけて迎えた9回、地元の人気者は右フックのボディブローでダウンを奪ってけりをつけた。15年7月にプロデビューしたテイラーは11戦全勝(10KO)。バスケスは45戦39勝(15KO)6敗となった。過去の5敗は、世界王者経験者となるサウル・カネロ・アルバレス(2度)、ティモシ―・ブラッドリー(米)、ミッキー・ベイ(米)、アルへニス・メンデス(ドミニカ共和国)に喫したもので、KO負けは今回が初めてだった。