スライマン会長「ネリは潔白」

　専門サイトboxingscene.comは25日、8月に山中慎介(35=帝拳)に4回TKO勝ちを収めてWBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王座を奪ったルイス・ネリ(22=メキシコ)のドーピング違反問題に関して、WBCのマウリシオ・スライマン会長が「彼(ネリ)は真面目な人物で、故意的な違反はなかったものと確信している」とコメントしたと報じている。ネリは11月4日、メキシコのバハカリフォルニア州ティファナでノンタイトル戦を予定している。

　ネリは山中に4回TKO勝ちを収めて戴冠を果たしたが、試合後、山中戦前にVADA(任意のアンチドーピング協会)が採取した尿が筋肉増強効果のあるジルパテロールの陽性反応を示したことが発覚した。ネリは「汚染された肉を食べたのが原因ではないか」と故意の摂取を否定。WBCが調査に乗り出していた。boxingscene.comによると、スライマン会長は「(故意的な)ドーピング違反はなかったと確信している。彼がリングに戻ることを尊重している」とし、「この問題は今週で終わるだろう」と話しているという。ネリは11月4日、2度の世界挑戦経験を持つWBCバンタム級8位アーサー・ビジャヌエバ(比)とノンタイトル10回戦を行うことになっている。最終的にどんな判断が下されるのか注目したい。