ガシエフvsウロダルチク

　IBF(国際ボクシング連盟)クルーザー級タイトルマッチ、王者ムラト・ガシエフ(24=露)対元王者で現IBF1位クシシュトフ・ウロダルチク(36=ポーランド)の12回戦は21日(日本時間22日)、米国ニュージャージー州ニューアークで行われた。賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の準々決勝でもあるこの試合、どちらが勝利を収めて準決勝に駒を進めたのか。

〇ムラト・ガシエフ(露)
　3回1分57秒KO
×クシシュトフ・ウロダルチク(ポーランド)

　強打で鳴らすガシエフは3回、左アッパーから左ボディブローをヒット、元王者からダウンを奪った。ウロダルチクは膝をつきながら立ち上がる気配もみせたが、とうとう立てずにカウントアウトされた。初防衛に成功したガシエフは25戦全勝(18KO)、3度目の戴冠を阻まれたウロダルチクは58戦53勝(37KO)4敗1分。
　前座では前WBA(世界ボクシング協会)スーパーウェルター級王者ジャック・クルカイ(エクアドル/独)が出場、WBC(世界ボクシング評議会)同級4位、ミドル級でIBF7位、WBO(世界ボクシング機構)9位にランクされるマシエイ・セルッキ(ポーランド)と対戦したが、10回判定負けを喫した。採点は98対92、97対93、96対94の3-0だった。セルッキは26戦全勝(10KO)。3月にデメトリアス・アンドレイド(米)に敗れて無冠になったクルカイは連敗となった。25戦22勝(11KO)3敗。
　また、この日はWBAクルーザー級2位、WBC10位、IBF8位、WBO5位のマテウス・マステルナク(ポーランド)も出場、元世界ランカーのスティーブンス・ブヤイ(アルバニア/米)に7回TKO勝ちを収めた。マステルナクは44戦40勝(27KO)4敗、ブヤイは19戦16勝(11KO)2敗1分。