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賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のスーパーミドル級準々決勝、元WBA(世界ボクシング協会)ミドル級暫定王者クリス・ユーバンク・ジュニア(28=英)対アブニ・イリディリム(26=トルコ)の12回戦は7日(日本時間8日)、ドイツのシュツットガルトで行われた。現在はスーパーミドル級でWBA8位、WBC(世界ボクシング評議会)4位、IBF(国際ボクシング連盟)4位にランクされるユーバンクと、WBA4位、WBC3位、IBF6位に名を連ねるイリディリム、どちらが準決勝に駒を進めたのか。
イリディリムがガードを固めながら前進し、ユーバンクが動きながら様子をみる展開でスタート。イリディルムの圧力は強く、元暫定王者の苦戦が予想される出だしだった。ところがラウンド中盤過ぎ、攻めて出たイリディリムのガードを割ってユーバンクの右アッパーが命中。この一撃でトルコの新鋭は膝をつくダウンを喫した。それでもイリディルムは前進をやめず、2回にもユーバンクと激しくやり合った。けりがついたのは3回のこと。相手の攻撃をクリンチを交えながら寸断していたユーバンクは、激しい打ち合いの中で連打から左フックをヒット、痛烈なダウンを奪ったのだ。イリディルムが10秒以内に立ち上がれそうにないのは誰の目にも明らかで、レフェリーはカウントをとらずに試合をストップした。KOタイムは3回1分58秒だった。27戦26勝(20KO)1敗にレコードを伸ばしたユーバンクは、14日に英国ロンドンで行われるWBAスーパー王者ジョージ・グローブス対ジェイミー・コックスの英国人対決の勝者とWBSSの準決勝で対戦することになった。イリディリムは17戦16勝(10KO)1敗。