南アフリカ対決に臨むテテ

　WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者ゾラニ・テテ(29=南ア)の初防衛戦は11月18日、英国北アイルランドのベルファストで行われることになっているが、このほど相手が同級3位のシボニソ・ゴニャ(南ア)に決まった。長身サウスポーのテテは「南アフリカ対決になるが、リングに入れば関係ない。将来に向けていくつか試したいことがある」と意気込んでいる。

　テテは今年4月、アルツール・ビジャヌエバ(比)とWBOの挑戦者決定戦を行う予定だったが、同じ日に大阪で防衛戦を行う予定だった王者のマーロン・タパレス(比)が計量で失格したため、急遽ビジャヌエバ戦が暫定王座決定戦に繰り上がった。試合ではテテがダウンを奪って完勝。一方、大阪ではタパレスが大森将平(ウォズ)に勝ったため王座は空位のままとなった。こうした動きを受けテテは正王者に昇格したという経緯がある。28戦25勝(20KO)3敗。ゴニャは今年4月、亀田和毅(協栄)の持つWBOバンタム級王座に挑戦した経験を持つイスマエル・ナイジャラ(ナミビア)に勝ってWBOインターコンチネンタル王座を獲得している。12戦11勝(5KO)1敗。
　なお、この日はジェルウィン・アンカハス(比)対ジェイミー・コンラン(英)のIBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級タイトルマッチや、元2階級制覇王者カール・フランプトン(英)の再起戦が組まれている。