結果★コットvsマヨルガ

　WBA“スーパー"世界スーパーウェルター級タイトルマッチは12日、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンで行われ、王者ミゲール・コット(プエルトリコ)が挑戦者で元2階級制覇王者のリカルド・マヨルガ(ニカラグア)に最終12回53秒TKO勝ち、初防衛に成功した。

　激しい打撃戦が予想された試合は、期待どおりのスタートを切った。ともに惜しげもなく強打を繰り出し、一刻も早いKOを狙うかのような戦いぶり。観客は早々から腰を浮かしながらの観戦となった。4回ごろからコットが足を使いながら出入りする効率的な戦い方に変更し、前に出て来るマヨルガにカウンターの上下を叩きつけてコントロールしていった。中盤、やや疲労の見えるコットを挑戦者が追い上げるシーンもあったが、マヨルガもミスが多く流れをつかむまでには至らなかった。

　最終12回、コットのカウンターでマヨルガがよろけ、キャンバスに手をつくダウン。このあとマヨルガは左手を痛めたと訴え、レフェリーからストップを言い渡された。

　昨年6月、ユーリ・フォアマン(イスラエル/米)からタイトルを奪ったコットは初防衛に成功。7月にアントニオ・マルガリート(メキシコ)との再戦を希望している。38戦36勝(29KO)2敗。試合後に引退を表明した37歳のマヨルガは39戦29勝(23KO)8敗1分1無効試合。