長谷川穂積氏が大学特任講師に就任

　WBC(世界ボクシング評議会)3階級制覇王者の長谷川穂積氏(36)が、10月1日より東京・多摩東京医療学院大学(東京・多摩市)の特任講師を務めることが発表された。同校は「保健医療を通して人に優しく社会に貢献できる人材の養成」を目的とし、2012年の開校当初から理学療法士(PT=ケガや病気なにより身体に障害を抱えている人が、自立した生活ができるように支援するリハビリテーションの医療職)の育成指導に注力。近年は運動を楽しむ人の増加や競技スポーツの多様化で、身体に障害を生じる人が増えてきていることもあり、その予防教育を進める一環として、プロボクサーとして17年に渡る豊富な経験を持つ長谷川氏が講師に抜擢された。

　当面は半年契約の特任講師という形だが、渡邊理事長は「授業に慣れてくれば選択科目として組み込むことも考えている」とのこと。近い将来、長谷川教授が誕生するかもしれない。ただし長谷川氏は「先生と呼ばれるのはちょっと…。そうですね、まずは人という文字を教えたい」と笑いを誘ったが、教師=金八先生が思い浮かぶあたりに生徒とのギャップが心配される。

　新たな分野にチャレンジする長谷川氏だが、ボクシングにもしっかりと目を向け、「一般向けに底辺拡大を目的としたジムはやりたい」とジム開設の構想もあるようだ。今後も長谷川氏の活躍から目が離せない。