下田のV1戦候補ラモス

　WBA世界スーパーバンタム級王者、下田昭文(帝拳)の初防衛戦の候補として名前が挙がっている指名挑戦者リコ・ラモス(米)。そのプロフィールを簡単に紹介しよう。

　ラモスは1987年6月20日、米国カリフォルニア州ピコ・リベラの出身。8歳でボクシングを始め、アマチュアで五輪候補になるなど全米トップレベルにまで上り詰める。

　08年3月、4回判定勝ちでプロデビュー。09年11月にNABOユース北米スーパーバンタム級王座を獲得し、2度防衛。戦績は19戦全勝(10KO)。

古豪、強豪との対戦も経験しており、元世界王者ケルミン・グアルディア(コロンビア)に6回判定勝ち、元世界挑戦経験者セシリオ・サントス(メキシコ=昨夏、亀田興毅に4回KO負け)には4回KO勝ち、エリベルト・ルイス(メキシコ)には2回KO勝ち。

直近の試合は今年2月で、長谷川穂積(真正)のWBC世界バンタム級王座に挑んだ経験を持つサウスポーのアレハンドロ・バルデス(メキシコ)に10回判定勝ちを収めている。
　身長165センチの俊敏な右ボクサーファイター型で、左のブローは多彩で強い。下田が「黒人選手らしい速さがある」と評するように、運動能力に長け、高いポテンシャルを持った選手といえる。