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[試合後談話]2017.8.30

日本ランカー対決は意外な結末

 デビューから8連勝中の日本スーパーライト級3位の井上浩樹(25=大橋)が30日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル60」で日本タイトル挑戦の経験がある日本同級8位の青木クリスチャーノ(28=駿河)と対戦したが、試合は意外な結末を迎えた。
井上が連勝記録を更新した
 初回、青木がジャブを散らしたがサウスポー井上は冷静に見切るとカウンターを打ち込んだ。2回のゴングが鳴ると青木陣営から突然、棄権の申し出があり井上がTKO勝ちを収めた。
今日は勝った感じがしない
 控え室に戻ってきた井上は「真っ直ぐに向かって来る相手はやりやすいと思った。パンチも見切れたしスタミナも最後まで持つと思った。ただ、この結果は少し残念ですね」と唐突に終わった試合を振り返った。現在、日本3位に位置する井上は「チャンピオンが受けてくれるなら次にでも戦いたい。そうでなければランキング1位まで上げて指名挑戦者で挑みたい」と抱負を口にした。
悔しさを噛み殺し試合を振り返った
 一方、試合前の練習で腰に違和感があったという青木は「試合中にこんなに痛みがくるとは思わなかった。腰を痛めたのはパンチを受けたのではなく捻ったもの」と肩を落とした。 
松本亮が終始攻め立てた
 セミファイナルではWBO世界スーパーバンタム級14位の松本亮(23=大橋)が登場。56.0kg契約8回戦で48戦25勝(16KO)22敗1分けのキャリアを持つジェイソン・ブタールブタール(28=インドネシア)と拳を交えた。
 初回は小柄なブタールブタールにやりにくさを感じさせた松本だったが、2回に打ち下ろしの右ストレートで先制のダウンを奪った。さらに左フックでダウンを追加。ペースを奪った松本はワンサイドに攻めると5回に左でダウンを奪い、最後は右フックを叩き込んでフィニッシュに持ち込んだ。
相手はタフでやりにくかった
 4度目のダウンを奪い圧勝した松本だったが「相手が頭から入ってくるので右を入れにくかった。気合いが空回りしてしまった。パンチのバリエーションを増やさないといけないですね」と反省の弁が口を突いた。「この試合で世界だなんて言えないが、評価を落とさないように良い試合をしていき(世界戦の)チャンスを待ちたい」と話した。

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