多田がアナベルを分析

　8日、都内の青木ジムで行われたWBC女子世界ミニフライ級王者"アビスパ"アナベル・オルティス(メキシコ)の公開練習にビックゲストが訪れた。
　アナベルに挑む藤岡菜穂子が所属するT&Hジム・竹原慎二会長とともに、WBA女子世界ミニマム級王者"浪速の爆弾娘"多田悦子(フチュール)が姿を表し、アナベルと2ショットに。その後、多田はアナベルの練習を見学。当サイトに感想を語ってくれた。

　公開練習を見た多田は「正確にパンチを当てている印象。それとリーチが凄い長いですよね。的確に打ち抜くパンチ。強く打つことと、速いパンチを打ち分けている。でも、あの明るさがメキシカン特有なんでしょうね」とアナベルの技量に目を細め、さらにコンビネーションについても「ワンテンポわざとずらしたり、ボディもドンドンじゃなく、少しずらしてドン・ドドンって感じ。あれをもらったら効きますよ、無駄がないし。今の日本女子にない技術を持っている」と、驚きの表情を見せていた。

　最後に多田は「右よりも、左のボクサーなんじゃないかな。左をシッカリ使って、丁寧にボクシングを組み立てている。凄い良い選手ですよ!」と、アナベルに星3つと高評価をつけた。

　多田はスパーリングツアーで上京しており、今回アナベルの公開練習を見学することとなった。僅かな時間であったが、アナベルから何かを吸収しようと最後まで熱い視線を注いでいた。