アナベルが公開練習

　"WBC CARES"で藤岡菜穂子(T&H)の挑戦を受けるWBC女子世界ミニフライ級王者"アビスパ"アナベル・オルティス(メキシコ)の公開練習は8日、都内・青木ジムで行われた。
　アナベルは前回の来日と変わらずキュートな笑顔で姿を現し、2度目の防衛戦に向け、練習前に会見を開いた。

　前日の7日に来日したアナベル。現在のコンディションについて「昨日の雪には驚いた。寒いですね。コンディションは菊地選手と戦った時より良い。前よりも真面目に練習したので、ウェイトも順調にきている」と、順調をアピール。藤岡の印象については「ビデオで観たが、プレッシャーが強い印象。だけど菊地戦以降、自分もウィークポイントを修正してきた。全ての面で藤岡がどう出てこようと対応できる。負けません」と絶対の自信を伺わせた。

　公開練習では来日直後ということもあり、動きを確かめる程度でシャドー、ミット、ロープと軽く汗を流す程度に止めた。しかし、ミットでは"アビスパ"の異名の通り、鋭い右ストレートからのコンビネーションを打ち込むと、報道陣から驚きの声が上がっていた。

　偵察に訪れたT&Hジム竹原慎二会長は「バランスも良いし回転力もある。下から崩していかないと当たらないかも。藤岡のボクシングにどう持っていけるかがカギになる」と、警戒心を募らせていた。

　最後にアナベルは「ホールはメキシコの会場と比べてとても綺麗で居心地も良い。まるで自分の家のように感じる。日本のファンに喜んでもらえる試合をします」と、日本のファンにメッセージを送っていた。