熱戦!刈谷のメインで波乱

　6日(日)、愛知・刈谷市あいおいホールで開催された「CHALLENGE THE BOXING 中日本新人王決勝」のメイン、フライ級8回戦でA級初戦の選手が日本ランカーが破る波乱があった。

　6連勝中と勢いのある日本ライトフライ級10位の戸谷彰宏(21=蟹江)に挑んだのは、15年度中日本新人王の矢島大樹(26=松田)。矢島は2年前の同予選で戸谷を僅差判定で敗っているが、その後連勝を重ねる戸谷に対し、A級昇格まで2年も掛かってしまった。

　しかし、この日の矢島は期するものがあったのか、初回から好戦的に前に出ると、カウンターを被弾しながらもボディを軸に積極的に攻め続け、判定2-1で戸谷を撃破。プロ6年目の苦労人は、これで念願の日本ランク入りを濃厚にした。

　リング上で喜びを爆発させた矢島は、控室に戻るとバッティングで塞がった右目を押さえながら、「彼の巧さは分かっていた。テクニックじゃ勝てないので、後手に回らないように意識し、腹を効かせながら上に返す作戦だった。上手く実行できたかは分かりません。もっと左ジャブを当てていきたかったが、それは今後の課題です」と反省も忘れず一息に話し、更なる飛躍を誓った。