関西の刺客がランカー初挑戦

　現在3連勝中の関西のホープ入口裕貴(20=エスペランサ)が5日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」スーパーバンタム級8回戦で日本バンタム級12位の高橋竜平(27=横浜光)と対戦した。ボクモバアンケート「恐怖のノーランカー」にも登場した入口と技巧派の高橋の対戦に会場の視線が注がれた。

　入口がプレスをかけて右ストレートから左ボディを突き刺すのに対し、高橋は忙しく動きながら細かい連打をヒット。4回、高橋は飛び込んで右を決めるが入口も負けじとアッパーを突き上げた。5回、高橋の左ストレートで腰を落とした入口だったが、打撃戦に持ち込むと左右アッパーを決めて連打で優位に進めた。しかし、後半になると体力の消耗が激しい入口に高橋が多彩なコンビネーションで反撃。両者とも一歩も引かない
打撃戦となった。ジャッジに委ねられた採点は割れたが、有効打で勝った入口に軍配が上がった。

　ランカー初挑戦で見事に結果を出した入口は「ボディとアッパーは得意でたくさん練習していたのでよく出た。スピードと集中力を切らさないようにして最後は気持ちの勝負だと思った」と胸を張った。スパーリング仲間である田中一樹(グリーンツダ)が前戦、高橋に負けたので仇討ちの気持もあったという入口。エスペランサジム初の日本ランカー誕生が濃厚だが「目指しているのはもっと上なので、チャンピオンになるまでもっと努力していかないといけない」とさらなる飛躍を誓った。