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[試合後談話]2017.7.30

太尊康輝がニューヨーカーと激突

   OPBF東洋太平洋ミドル級王者の太尊康輝(24=六島)が30日、大阪・住吉区民センターで開催された「OPBFトリプルタイトルマッチ」のメインイベントに出場。挑戦者の同級9位ロックハート・ブランドンシェーン(36=米/森岡)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだ。世界を目指す太尊が存在感をアピールすることはできたのか?
太尊の上手さが光った
    試合はサウスポー太尊がジャブを突きながら左ボディをヒット。力強い右フックでダメージを与えたいロックハートだが身長差22pある太尊にクリーンヒットを奪うことができない。この日の太尊は決して熱くならず冷静にワンツーを決めて着実にポイントを加点すると4回にワンツーでダウンを奪った。4ラウンド終了時には39-37×1、39-36×2でリードを奪った太尊はロックハートの攻撃をバックステップで回避するとワンツーを決め、8回に左ボディストレートで2度目のダウンを演出した。8回終了時にさらにポイント差を広げた太尊だったが10回にロックハートの左フックを浴び膝を揺らしたが、最後まで距離を保ちポイントを稼いだ。4〜10ポイント差をつけて太尊が2度目の防衛に成功した。
ベルトは渡すわけにはいかないと思った
    最後までペースを譲らず判定勝ちでタイトルを防衛した太尊は「倒すのが信条だが、勝利第一優先でディフェンスを意識して戦った。練習してきたことを出すことを心掛け、12ラウンドを通して集中して戦えた」と冷静に試合を振り返った。次戦について「会長に言われた試合をしていくが多分、指名戦になると思う。世界を目指すにあたって敵地で戦っていけるようにしたい」とさらなる飛躍を誓った。
相手のパンチは強かった
    控室に戻ってきて悔し涙を流したロックハートは「同じ身長なら入るパンチも入らなかった。バックステップでかわされてしまった。カウンターの左フックが入ったがもっと腰を入れるパンチを打ちたかった。すべてが足りなかった」と唇を噛んだ。今後に関しては「これからのことは考えたい。会長やチームのみんなに恩返ししたかったが感謝している。選手を続けるなら頑張っていきたいし、辞めてもスタッフとしてサポートしたい」と話した。 
枝川孝会長
    全試合終了後、トリプルタイトルマッチを主催した六島ジムの枝川孝会長は「今日は満足いく試合はなかったな。まあ、ジャンボはしゃーないな。あれが実力や。ヤップは試合前のミットも全然パンチが乗ってなかったし、緊張なんかガードも甘かった。太尊は倒しにいきたかったな、今は武市トレーナーが担当しているから口は出さないけどな。まあ、成長していく過程ではこういう試合で12ラウンド試合をすることが将来に生きてくるかもしれんからな。まあ、俺は倒しに行きたかったけど(笑)」と興行を総括した。
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